睡眠薬の強さを比較

2019年05月22日
お腹を抑える女性

睡眠薬には、薬剤の効果によって半ば強制的に睡眠状態へ導くタイプの薬剤と人間の睡眠に至るシステムを人工的に促進するタイプの薬剤があります。
薬剤により睡眠状態へ導く薬剤には、バルビツール系とベンゾジアゼピン系、非ベンゾシアゼピン系があります。
20世紀半ばから用いられて来たバルビツール系の薬剤の催眠導誘作用と催眠作用が最も強く、薬効が大き過ぎる為に呼吸が浅くなったり、呼吸が止まるなどの副作用の危険性の高い薬剤であり、現在ではほとんど処方されていない薬剤です。
しかし、一般的な睡眠薬では眠れない重症の睡眠障害患者に処方されるケースもあります。
非ベンゾジアゼピン系の薬剤とベンゾジアゼピン系の薬剤のピーク時の強さに大きな違いはありませんが、薬剤により薬効のピークに至る時間と薬効の持続時間が異なります。
ベンゾジアゼピン系の薬剤は、バルビツール系の薬剤に比べ弱いのですが、重大な副作用も無くバランスのとれた薬剤です。
しかし、副作用が無い訳で無く筋肉が弛緩する作用があり、特に高齢者の転倒の原因になるとして、高齢者の処方は少なくなっています。
非ベンゾジアゼピン系の薬剤は、ベンゾジアゼピン系の薬剤の欠点である筋肉弛緩効果を出来るだけ排除した睡眠薬です。
人間の睡眠に至るシステムを人工的に促進するタイプの薬剤には、メラトニン受容体作動薬とオレキシン受容体拮抗薬があります。
メラトニン受容体作動薬は、脳内の視床下部組織より分泌されるホルモンの一種であるメラトニンが、視交叉上核のメラトニンレセプターと結び付く事で眠くなる人間のシステムを利用した睡眠薬です。
自然に近い形で睡眠状態へ導くのが最大の特徴です。
眠り病と呼ばれるナルコレプシーと言う疾患の原因が、オレキシンの欠乏にある事に着目して、昨年市販化されたオレキシン受容体拮抗薬は、オレキシンを阻害する事で睡眠状態に至る睡眠薬です。